【書評ウォッチ】辞書作りはこんなに活動的 居酒屋、キャバクラで言葉の収集も

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いかに魅力に満ちた書物なのか

   そのうえで数万語から絞り込む「取捨選択」や語句を他書よりわかりやすく解説する「語釈」の作業に入る。従来の解説にも手を加え「新陳代謝を促す」という。「辞書は生き物なのだ」と平松さん。「国語辞典がいかに魅力に満ちた書物であるかを伝える」と三省堂のサイト。生きた数万語を要領よくまとめた芸術的な日本語文化がここにある。

   ほかには『生まれ変わる動物園』(田中正之著、化学同人)が朝日新聞に。旭山動物園がブレークして一般の関心も高いが、この本はもっぱら調査研究の面から。京都市動物園のチンパンジーやマンドリル、アジアゾウなどの生態にも触れながらあるべき姿を考えた。

   本は「種の保存」「教育・環境教育」「調査・研究」「レクリエーション」の4つを動物園の目的にあげている。レジャーも重要だが、それだけではないのだ。評者は川端裕人さん。

(ジャーナリスト 高橋俊一)

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