「さしこ」が見せた左遷からの復活 不遇の時代を乗り切るキーワードとは

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   今年のAKB48選抜総選挙は、指原莉乃がスキャンダルで左遷されながらも見事に1位を勝ち取ったと話題になった。人間誰しもいつも順風満帆ではない。思いがけず訪れる不遇の時代をどう乗り切るか、サラリーマンにとっても勝負どころだ。人生の冬をくぐり抜ける知恵を身につけたい。

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経済小説の第一人者が授ける知恵の数々

『打たれ強く生きる』
『打たれ強く生きる』

『打たれ強く生きる』

   出る杭は打たれる。サラリーマン社会でよく聞かれる言葉だ。しかし、一度打たれたからといって、引きさがったままでは何事も成就しない。むしろ、打たれたあとこそ、真価が問われる。新潮社の新潮文庫『打たれ強く生きる』(著・城山三郎、452円)は、経済小説の第一人者が企業社会に生きるビジネスパーソンに語りかける人生の知恵とヒントの数々を収めたものだ。

   著者には、国家や社会のために命をかけた政治家や経済人を描いた伝記小説が多いが、歴史上の人物や現代の各分野の著名人の人生訓や座右の銘を紹介しながら、人生の本当の勝者となるためのキーワードを授けてくれる。「自分だけの時計」「ぼちぼちが一番」――。平易な言葉の中に心に響く何かがある。

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