「これだけ基幹ブランドのコアな技術を盛り込めたのは珍しい」
「キリン 澄みきり」は、「キリンじゃなくちゃつくれないものを、もう一度つくろう。」というコンセプトのもとに開発された。マーケティング担当者の北島苑さんによると、「キリンラガービール」のホップの知見や、「キリン一番搾り生ビール」の麦へのこだわり、「麒麟淡麗<生>」の大麦のうまみを引き出す技術を活用した。また、麦本来の味を引き出す新酵母を採用することで、「しっかりと麦の味わいがしながらもキレがある、毎日飲んでも飲み飽きない味」になった。麦100%(※麦芽・大麦・大麦スピリッツを使用)ながらも味が重くないという、通常ではトレードオフになる要素を兼ね備えている。
また、同社の土屋義徳さんは開発過程について、
「これだけ基幹ブランドのコアな技術を盛り込めたのは珍しいケース。新しいスタンダードを作ろうとしたことで、結果的に、王道を行く主力ブランドの知見が活かされました」
と話す。
麦100%の新ジャンル商品は他社からも出ているが、「重たく感じて飲み続けられないものが多いです」と北島さんは言う。対して「澄みきり」は、「麦の純粋なおいしさだけを取り出しました。雑味や重たさ、嫌な癖を取り除き、飲みごたえありながら、飲みやすく仕上げました」と笑顔で断言した。