無名の議員を大統領に押し上げた力
『「オバマ」のつくり方 怪物・ソーシャルメディアが世界を変える』
日本のひと足先を行くアメリカのネット選挙。お手本は無名の上院議員だったバラク・オバマを大統領の座に押し上げた2008年の大統領選だ。阪急コミュニケーションズの『「オバマ」のつくり方 怪物・ソーシャルメディアが世界を変える』(著・ラハフ・ハーフーシュ、訳・杉浦茂樹、藤原朝子、1785円)はオバマの選対チームにいた著者が、史上空前のネット選挙といわれたこの大統領選でオバマ陣営がフェイスブックやブログ、ツイッターなどのソーシャルメディアをいかに有効に活用したか、その戦略を徹底解剖したものだ。
ソーシャルメディアによって、何百万人もの市民が動き、何億ドルという献金が集まり、アメリカが変わった。この新しいメディアは選挙にだけ有効なのではない。企業が消費者とコミュニティーを築くうえでも大きな力を発揮すると説く。