若い女性「女子会には、どら焼は持っていかない」、どら焼「ガーン」――そんな試練を乗り越え(?)、見た目はマカロンみたいなカラフルなミニどら焼「どらロン」が誕生した。東武百貨店 池袋店(東京・豊島区)で2013年5月22日から発売されている。
今回の新商品開発には、10代から70代の女性客モニター6人が参加、東京・浅草の老舗和菓子店「梅園」と3者で開発にあたった。キーワードは「女子に好感」「手土産」など。「新発想のどら焼」を目指すことになったのだが……
ワッフルのような形をした「どっフル」も
1回目のモニター会議があったのは2月。既存のどら焼を食べてもらいながら意見交換した。「どら焼」にはいきなり、厳しい声が浴びせられた。
「女子会には持っていかない」「おばあちゃんが食べるものっていうイメージが……」
どら焼ピンチ。では、どうすれば「女子会向けプチプレ(ゼント)」に使いたくなるどら焼になるのだろうか。
「こんなのはどうですか?」。会議の会場では、ホワイトボードに自分のイメージを描き出すモニターの若い女性も。そんな中で、「これがどら焼?という驚きのあるもの」「洋菓子みたいなカワイイもの」といった意見が支持を集めた。「小さ目のサイズの方が喜ばれるかも」という声もあった。
2回目以降は、初回の声を反映させた試作品をもとに「餡をもう少し柔らかく」など味や食感も含めたチェックがあり、このほど完成、発売の運びとなった。
マカロンみたいな「どらロン」は、直径約4センチ。5種類のフルーツ果汁入り羊羹をまとい、白餡をはさんだ。ストロベリー、レモン、オレンジ、ブルーベリー、メロンのカラフルな5個入り840円。パッケージもマカロン風にこだわった。
ワッフルのような形をした「どっフル」も同時に誕生した。ブルーベリー、コーヒー、新しょうがの3種の餡を「もちっとした」生地ではさんでいる。各1個179円。同百貨店 船橋店(千葉・船橋市)でも販売している。
東武百貨店では「お客様のご意見を取り入れながら、プチプレにぴったりの斬新な和菓子ができました」と自信を見せている。今後も「お客様モニター」とともにオリジナル商品の企画・開発を続ける予定だという。