12の改正案・改正意見の詳細比較
『憲法改正試案集』
日本の今の憲法は制定後、一度も改正されたことがない。だが、憲法改正が持論の安倍氏が首相に就任したことや、世界情勢や国民の意識の変化もあり、次の参院選では憲法改正が争点のひとつになろうとしている。各政党や団体は、一体どこを、どう変えようとしているのか。また、国民はどう考えればいいのか。集英社新書の『憲法改正試案集』(著・井芹浩文、777円)は、こうした疑問にわかりやすく答えてくれる。
天皇制、戦争放棄、二院制、首相公選、今話題になっている改正要件の緩和などのテーマごとに、自民党新憲法草案をはじめ主な12の改正案・改正意見の詳細比較と徹底解説で論点を浮き彫りにする。2008年と5年前の刊行だが、公約やスローガンの背景を知り、一票を投ずる際の参考になる。