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粉飾決算をめぐる中小企業VS検察

『四〇〇万企業が哭いている ドキュメント 検察が会社を踏み潰した日』
『四〇〇万企業が哭いている ドキュメント 検察が会社を踏み潰した日』
『四〇〇万企業が哭いている ドキュメント 検察が会社を踏み潰した日』

   自らの正義を過信し強引な捜査で冤罪を生み出す検察の手法が批判にさらされているが、講談社からの『四〇〇万企業が哭いている ドキュメント 検察が会社を踏み潰した日』(著・石塚健司、1575円)は、粉飾決算をめぐり「正義の味方」であるべき検察が「中小企業を絶望の淵に追い詰める」様子を描いたノンフィクションである。

   粉飾決算が許されるはずのないことは誰でも知っているが、中小企業400万社のうち7割以上が手を染めているのが実情という。本書に登場する中小企業は苦境からの立ち直りをかけ、銀行融資を受けるために粉飾するが、経営者はコンサルタントともども逮捕される。銀行取引はストップされ再生の道を断たれ、取引先は連鎖倒産に陥る。企業の懸命な生き残り策と検察の狙いと論理。決算書が闇の中の真相を浮かび上がらせる。

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