数字の裏にある生きたビジネスを読む
現代ビジネスパーソンが身につけるべきスキルは3つあるという。英語、パソコン、そして会計だ。単に知っているだけなく、実際に仕事に役立つかどうかが問題である。阪急コミュニケーションズの『有価証券報告書を使った 決算書速読術』(著・望月実、花房幸範、1575円)は、「仕事に使える会計」を習得してもらうための本である。
有価証券報告書とは、投資家のために企業が営業内容や経理状況を公表するもので、従業員の給料、所有している土地や建物、抱えているビジネスリスク、資金調達などの企業情報が得られる。これらの数字の裏にある生きたビジネスの実態を読みとるのがプロであり、できるビジネスマンだ。吉本興業やスターバックス、ミクシィなど具体的な企業をあげ、有価証券報告書を道具に使い必要な情報を取り出すテクニックを伝授する。