5000円札「触って分かりやすく」改良へ ホログラムシール、一回り大きく

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   5000円札が少しだけリニューアルされる。目が不自由な人が触った感覚でお札を区別しやすくなるよう、表面左下にあるホログラムの透明シールを一回り大きくし、形も変える。

   財務省と日本銀行などが2013年4月26日に発表した。新聞やテレビが報じると、「お札って(ホログラムのシール以外に)ちょっとだけ盛り上がっている部分があって、それで識別できるんじゃなかったかな」という素朴な疑問を持った人もいたようだ。今回のリニューアルはどんな意味を持つのか。視覚障害者の団体関係者に話を聞いた。

「識別マーク」だけでは区別は大変

5000円札が改良される(日本銀行サイトから)
5000円札が改良される(日本銀行サイトから)

   発表を受け、社会福祉法人「日本盲人会連合」(竹下義樹会長、東京都新宿区、会員約5万人)は、その一般・関係者向けサイトで「悲願の5千円札の改良が決まる」と見出しを立てて内容を紹介した。

   同連合の大橋由昌情報部長は、「今回の改良は大歓迎です」と話す。確かに現行のお札4種類には、表面の下2隅にインクの盛りによりざらつきをつけた、それぞれ形状が異なる「識別マーク」がついている。ある程度時間をかけて、真新しいピン札を触るケースならともかく、お店のレジ前などの時間的余裕がない状態で古いお札を「識別マーク」を頼りに区別するのは大変で、改良への要望は会員の間でとても強かったという。

   今回、5000円札で改良の対象となるホログラムシールは、1万札にもついている。ホログラム部分は、手触りが周囲の紙部分とは異なり、シールがない1000円札(や2000円札)との区別は比較的簡単だ。現行では、両者のシールは大きさも形状も似通っている。改良後は、5000円札のシールが一回り大きくなり、形も変わる。「これなら現状よりずっと分かり易くなります」(大橋部長)。

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