【書評ウォッチ】3Dプリンターが変える「ものづくり」 個人でデザイン、家庭で製造

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個人レベルの反応と活用競争もスタート

   米国では、オバマ大統領が2月の一般教書演説で研究開発の強化を表明した。「ほとんどすべてのものの作り方を革命的に変える」と、アメリカ製造業の復活をめざす。世界ではストラタシス社や米3Dシステムズ社といった大手のほか、新興メーカーも台頭する気配だ。

   精巧な鋳型や金型は日本メーカーの得意分野。いちだんと上質な製品開発が求められるとともに3D技術そのものへの対応も必要になる。家庭でも扱える以上、企業だけでなく個人レベルでも活用競争がすでに始まったと考えるべきだろう。

   関連本として評者があげるのは『Fab』(ニール・ガーシェンフェルド著、オライリー・ジャパン)、『インクジェット時代がきた!』(山口修一、山路達也著、光文社新書)。ほかにも、雑誌『東洋経済』1月12日号が「メイカーズ革命」を特集している。

(ジャーナリスト 高橋俊一)

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