東京駅の八重洲口を出て、外堀通りを有楽町方面に歩いて行くと、福島県のアンテナショップ「福島県八重洲観光交流館」がある。
久しぶりに訪れてみたら、お店の看板が変わっていた。今年のNHK大河ドラマで、福島県出身の新島八重が主人公の「八重の桜」が放映されているのを受けて、「八重のふるさと福島県」とうたった桜色の看板を掲げているのだった。
東京都内では2か所でしか買えない
そう広くない店内では、福島県の郷土の味、赤べこなどの工芸品、観光情報などを提供しているのだが、ここにも変化があった。「八重の桜」タイアップ商品や、八重をキャラクター化した「八重たん」のグッズまで売っているのだ。
一応、手に取ってみるが、手を伸ばしたくなるほどのものは見当たらなかった。売り場の雰囲気も、少々さびしい感じとなっている。東京の街の桜はとうに散ってしまったが、「八重の桜」とその商品の咲き具合も少々気がかりだ。
そこで「いつも」の定番の品々に目を向けてみる。喜多方ラーメン、ゆべし、まんじゅう、そしてなんと言っても見逃せないのが、「ままどおる」(製造:三万石、5個入り420円)である。福島・郡山の銘菓、おみやげ品として40年以上親しまれているお菓子で、東京で買えるのは、ここと江戸川区葛西の「ふくしま市場」だけ。店員さんが「もう一番人気です」と太鼓判を押す一品だ。
たっぷりと入ったミルク味の白あん
赤ん坊を抱いた女性のイラストが描かれたパッケージのなかに、縦長の「洋風まんじゅう」といった趣の「ままどおる」が5本、入っている。
しっとり、やわらかの外皮と、たっぷりと入ったミルク味の白あんは相性がよいようだ。口当たりがよくて、マイルドな甘さが口に広がる。穏やかでやさしいママの味といったところで、長い間、幅広く好まれているのも納得だ。桜は散っても、「ままどおる」は変わらないのであった。
商品名:ままどおる
製造:三万石
価格:5個入り420円