昭和を彩った懐かしき生活雑貨
『まだある。今でも買える"懐かしの昭和"カタログ~生活雑貨編~』人にはモノにまつわる思い出があるものだ。例えば、蚊取り線香。その匂いを嗅ぐと著者は小学生時代の夏休みを思い出すという。夕暮れ、縁側に腰掛けて竹藪をながめている傍らで蚊取り線香が煙を漂わせていた――。そして、この金鳥の蚊取り線香を開発したのは上山商店(金鳥の前身)の若き店主だった、といったウンチクが語られる。
大空出版の大空ポケット文庫『まだある。今でも買える"懐かしの昭和"カタログ~生活雑貨編~』(著・初見健一、767円)は、高度成長期に発売された生活雑貨・日用品の中から100点を選び出し、オールカラー写真で紹介したものだ。たわし、石鹸、水枕、ハエ叩き……昭和の暮らしを彩ったヒット商品やユニークなアイテムが思い出とともに生き返る。