昭和黄金期のサラリーマン物語
『フジ三太郎とサトウサンペイ』昭和の高度成長期はサラリーマン文化の全盛期だった。モーレツ社員のおかげで会社はどんどん大きくなり、給料も上がった。職場にはミニスカートの可愛い女の子もいるし、昼間の同僚は夜の飲み仲間に早変わり。そんなサラリーマン社会を取り巻く悲喜こもごもの出来事をユーモアと風刺で切り取った。著者の分身、万年ヒラ社員のフジ三太郎は時代の隠れたご意見番だった。
ジェイ・キャストから発売の電子書籍『フジ三太郎とサトウサンペイ』(著・サトウサンペイ、全27巻、各巻368円)は、昭和40年(1965年)から平成3年(1991年)まで朝日新聞に連載された人気漫画『フジ三太郎』の作品約8000点の中から選び抜いた6300点を収録した。著者サトウサンペイさんのインタビュー(本書オリジナル)も全巻に併録。フジ三太郎の時代を思い起こし、元気だった日本のサラリーマンを取り戻したい。