【書評ウォッチ】白黒テレビの「ボロ宿」に泊まる 昭和レトロの魅力つまったブログ本

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どこか酸っぱい地方の現状

   もともと、金ぴかの最新設備よりは苔むしたような味わいにひかれる方なのだろう。30代半ばにして古い宿が消えて駅前も変わったことに気づき、行脚を続けてきた。

   4月6日付のブログ最新版は国東半島。中津市周辺を歩いた写真をいくつも載せているが、街に人影がほとんどない。懐かしさとともに、図らずも地方の現状を写し撮っているということか。どこか酸っぱい寂しさ、不思議な味わい。

   『多摩川猫物語』(小西修著、角川書店)が毎日新聞に。「かわいい猫の写真集を期待したらショックを受けるだろう」と記事にある。身勝手な人間に捨てられ、飢えや病気にさらされながら懸命に生きる猫たちのたくましい姿を20年間、撮りためたという。都会の動物ドキュメンタリーだ。

(ジャーナリスト 高橋俊一)

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