朝ごはんを食べたり食べなかったりする人は、毎日食べる人よりメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)のリスクが高いという調査結果がこのほど明らかになった。朝からしっかり食べる人もいれば、仕事の都合やダイエットのために朝食抜きの人も少なくない。朝ごはんと健康の関係はどうなのか。諸説あるようだ。
J-CASTニュースの新書籍サイト「BOOKウォッチ」(https://books.j-cast.com/)でも特集記事を公開中。
「早寝早起き朝ごはん」の応援歌
『科学が証明する新・朝食のすすめ』
「子どもの元気は朝食から。『早寝早起き朝ごはん』を応援します」が本書のキャッチフレーズだ。昔から、早起きは三文の徳ともいう。「早寝早起き朝ごはん」は寝坊する子どもに向かって世のお母さんたちがいつも言っている言葉だろう。食生活に関して様々な提言をしている女子栄養大学出版部からの『科学が証明する新・朝食のすすめ』(著・香川靖雄、1680円)は、このことを国内外の最新の研究成果によって実証した1冊だ。
「若者の生活はこんなに乱れている」から始まって、「朝食をとると成績が上がる」ことを検証し、朝食が体内リズムを助け、生活習慣病を防いでくれると説く。しかし、わかっていてもなかなか実行できないのが人の常。この本を読んで朝ごはんの効用を認識し、明日から実践に移せば三文以上の徳が期待できそうだ。