地熱大国ニッポンで開発が進まないのはなぜ?
ほかには、『地熱が日本を救う』(真山仁著、角川oneテーマ21)がおもしろい。デビュー作の小説『ハゲタカ』で知られた作家が、開発が進まずにきた地熱発電の問題点をつく。実は日本、地熱大国のはずなのに……。朝日新聞の新書コーナーに。
世界第3位の資源と世界最高の技術力。政治と制度に阻まれる地熱開発の現状はもったいない限り。「太陽光よりもポテンシャルが高い」「脱原発の最も現実的なエネルギー」という見方もある。著者も「日本再生の切り札」と力説する。電力料金値上げラッシュの情勢に、本気で、それも急いで考えてみる価値がありそうだ。
(ジャーナリスト 高橋俊一)
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