「グラウンド上での格闘技と言われる迫力」
最終戦の近付く24日夕方には、4万人を収容するスタジアムはほぼ満員に。盛り上がりをみせる「セブンス」の魅力を、観戦しにきていたラグビー元日本代表・トヨタ自動車キャプテンの大原勝治さんはこう話す。
「15人制と同じ広さのコートを7人で使うから、動きがダイナミックになって、(見せ場となる)トライも多いから、ルールが分からない人が見ても、引き込まれるし楽しめる」
2012年までセブンス日本代表の監督を務め、11年にはチームをトップ10入りに導いた村田亙さん(現専修大学ラグビー部監督)も、「弱いチームでも勝つことができるのがセブンス」と試合のスリリングさを強調。なじみのない人に向けては、こうコメントした。
「グラウンドにきて見て欲しい。目の前で見るだけで、スピード感や、そのスピードのままタックルする勇気、グランド上での格闘技と言われる迫力がわかる」
試合は毎日9時から始まり、20時ごろに終わる。長丁場だが、ラグビー観戦が初めての記者も、確かに最終戦には試合の展開に一喜一憂して声を上げるほど「大ハマリ」。「お祭り」の終りを告げる打ち上げ花火には、一抹の寂しさすら感じてしまったのだった。