災害時の保存食として「ビスコ」が大ブレーク! 過去最高売上を2年連続更新

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   ちょうど今から80年前の1933年(昭和8年)に発売開始となった「ビスコ」。坊やのイラストと赤いパッケージが目印のビスケットだが、2011年3月11日の東日本大震災以降、防災意識の高まりとともに備蓄食品として注目が集まり、2011年度に続いて12年度も過去最高の売上を更新することが確実になっている。江崎グリコが13年3月26日に発表した。

「非常時に勇気付けてくれる味」

ビスコの保存缶
ビスコの保存缶

   3・11以降、家庭でも非常時への備えが関心事となるなか、同社が07年から販売している長期保存が可能な「ビスコ保存缶」などへの需要が急増。誰もが幼少時に親しんだ味で、手軽にエネルギー摂取できるとあって、同社によると11年度の売上は前年度比で約10倍の45億円に。12年度はさらに更新して約52億円に達する見通しだ。

   「東京都帰宅困難者対策条例」の13年4月1日施行を受け、「いざという時、非常事態に直面した時に勇気付けてくれる保存食」として企業や行政機関からの注文も多いという。

   80年前に1箱10銭で売り出されたビスコのネーミングは、「ビスケット」と「酵母」に由来。大ヒットのきっかけは1934年(昭和9年)9月、関西地方に大きな被害をもたらした室戸台風の被災者に配ったこととされる。

   2010年にはNASAのホームページで、宇宙飛行士山崎直子さんと共に宇宙空間を浮遊するビスコ缶の写真が公開されて大きな話題となった。

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