いつものように、たまごかけごはんを食べながら、ふと思った。近年はちょっとしたたまごかけごはんブームだ。専用のしょうゆ、タレが売られたり、イベントが開催されたり、やたらとこだわりを語る人も多い。でも、たまごかけの「卵」についての話はあまり聞かない。
南米に青い卵を生む鶏がいる
卵は物価の優等生だし、どんな卵も大抵、それなりにおいしいということはあるのだろう。しかし、今回は卵にこだわってみることにし、青森県にある東北牧場の「身土不二(しんどふじ)の卵」が評判だというので、こちらを取り寄せた。
サラブレッドを育て、有機野菜もつくる牧場で、広々とした鶏舎で国産の有機飼料を食べて、丁寧に育てられた鶏が産む有精卵ということだ。卵の生食にはリスクも伴うのだから、まず健康で安全な鶏の卵であるに越したことはない。
そして、この牧場でとりわけ珍しいのが、淡い青色、翡翠(ひすい)色をした卵「青玉」だ。なにやら科学的な操作でつくりだした色ではなく、もともと南米のチリに青い卵を産む鶏(とり)がおり、青森県がその種を改良したのだそうだ。青い卵は「青い森」の青森県のイメージに合うから――という説もあるとかないとか。
今回、注文したのは「赤玉・青玉味くらべセット」(各3個入り、1575円)。青玉は1個315円、赤玉(通常の赤褐色)は210円の計算になる。新鮮な卵を冷蔵で配送してくるので、送料もなかなかだ。