デジタルカメラで子どもの写真を撮影しても、整理やプリントは面倒くさくてそのまま放置してしまう――こんな人も少なくないようだ。
こうした問題を解決しようと、富士フイルムは1年間に撮影した写真から手軽にA5サイズのアルバムを作れるフォトブックサービス「Year Album(イヤーアルバム)」を2013年3月21日に始めた。このサービスについて同日、都内で記者発表会が開かれ、プロゴルファーの東尾理子さんも出席した。
富士フイルム「フォトルネッサンス」の第1弾
同サービスは、2013年度から推進する新事業戦略「フォトルネッサンス」の第1弾。発表会で登壇したイメージング事業部長の山元正人さんは、「撮る、残す、飾る、贈るという写真本来の価値を再認識していただく。お客様のニーズや技術の進化に対応して新しいサービスを提供していき、思い出を形に残すすばらしさを伝えたい」とフォトルネッサンスのコンセプトを説明した。
今回の新サービス「Year Album(イヤーアルバム)」には、独自の画像解析技術を活用した「イメージオーガナイザー」が採用されている。大量の写真から人の顔、ピント、明るさなどを判別して「良い写真」を自動選択する「スマートセレクト機能」を利用できるほか、メリハリのある配置を自動で行う「スマートレイアウト機能」も備える。
写真店に設置の専用受付機に記録メディアやスマートフォンを接続して、対象期間とページ数を指定すると、最短5分で自動レイアウトが終わり、そのまま注文できる。好みに合わせて画像の入れ替えやレイアウト変更にも対応し、コメント入力やスタンプによるデコレーションも行える。専用ソフトをダウンロードすれば、家庭のPCからも同様の操作と注文をすることができる。
子どもの写真「いつかは整理したい」、母親の9割以上
同社の調査によると、小学生以下の子どもがいる母親の9割以上がデジカメの写真を「いつかは整理したい」と考えていて、子供用のアルバムを「作りたい」という回答も8割以上に上る。このサービスで写真の選択からレイアウトまでを自動化することで、大量の写真からピックアップしてアルバムを作る手間をはぶいた格好だ。
同サービスで実際にアルバムを作成した東尾理子さんは、「めんどくさがり屋の私だけど、楽しい作業だけやらせてもらえる。写真と同じ紙質でうつりがすごくきれい。大大大満足です」と語っていた。
標準小売価格は16~48ページで2980~5860円。