信頼できる医療情報を分かりやすい言葉で一般に伝えたい――こうした取り組みで定評がある「メルクマニュアル医学百科 家庭版」オンライン版がリニューアルされた。
今回、26項目からなる幅広い医療情報を刷新した上、「高齢者の健康上の問題」と「応急処置」のインデックスを新設した。
米国の医療専門家向け医学書からスタート
同オンライン版は、米国で一般向けに発行された「The Merck Manual Home Health Handbook」(第3版)を翻訳したもの。京都大学名誉教授で、「公益財団法人 先端医療振興財団 臨床研究情報センター」のセンター長も務める福島雅典氏が総監修を担当した。
メルクマニュアル(The Merck Manual)は、米国で1899年に医療専門家向け医学書として製薬企業のMerck & Co., Inc., Whitehouse Station, N.J., U.S.A.から発行されたのが始まりで、1997年には信頼度の高い医療情報をやさしい言葉で伝える「メルクマニュアル家庭版」も誕生した。
日本では、翻訳版が1999年に刊行され、現在はオンラインで無償公開されている。日本語オンライン版は、メルクの日本法人であるMSD(東京・千代田区)が運営している。今回のリニューアルは、2013年2月21日に行われた。