著名人のツイッターだと思ったら、実はなりすましだった――
ここ最近、ソーシャルメディア上で全くの別人が芸能人や政治家などの著名人になりすまし、勝手な発言を書き込む問題が相次いでいます。
悪質極まりない発言も増えてきているだけに、場合によっては誤解が広がって大きなトラブルになりかねないこの問題。ソーシャルメディア上でのコミュニケーションが活発なギャル達は、このなりすまし問題についてどう思っているのでしょうか。
偽アカウントをフォロー「ある」18%
まず、GRPで、なりすましだと知らずに、そのアカウントをフォローした経験があるかについて調査を行うと…。
■ある…18.0%
■ない…82.0%
といったように、約8割のギャル達が「ない」と答え、「なりすまし」にだまされた被害にあったギャルは、そう多くないことが分かりました。
それには、このコラムでも何度もお伝えしているように、ウェブ上でのコミュニケーションが盛んな彼女達だからこそ、の慎重な姿勢が関係しているようです。偽アカウントを一時的に著名人本人のものだと思ったとしても、簡単にフォローするのではなく、自分達で情報を調べたり、周りに聞いたりすることで被害を未然に防止しているのです。
「何が楽しいの!?」
しかし、被害の経験がないギャルの方が多数でも、全体の約98%がなりすましを『最低な行為』と受け止めており、
『なりすましして何が楽しいの!?いたずらにしても度が過ぎていると思うし、騙された人やファンの身にもなって欲しい。いち早く法律を作るべき!』
『他人になりすますことしか出来ない人生が可愛そう。何が目的なの?有名になった気分を楽しんでいるのかな』
『まじくだらないよね。ってか、不思議。なりすまして何が得なの?暇過ぎでしょ。それになりすまされた芸能人はかなり迷惑だし、名誉毀損だよね。ちゃんとした規制を作るべきだと思う』
といったように、これらの行為に大変憤りを覚えているのはもちろん、今後、被害が大きくならないためにも、明確な法律や規制を設けて、なりすましを防止するべきだと思っていることが分かりました。
また、その他に多かった意見としては、
『なりすまし行為を報告する通報システムをもっと分かり易く設置するべき』
と、なりすまし行為以外にも不適切な発言などを見付けた際に、運営側へ報告する「通報ボタン」や「非常システム」をユーザー側が目に付き易いように設置して欲しいといった声が挙がりました。
確かに、あきらかになりすまし行為を行っているアカウントを見付けた場合でも、どこに何をどうやって伝え、どのように報告すればいいのかは、よく分からないことが多いですね。言い換えれば、運営側のなりすまし対策は、不十分だと捉えられてもおかしくなさそうです。
被害にあう有名ギャルブロガーも
ここ最近では、芸能人や政治家以外にも有名ギャルブロガーが被害にあうケースも増えてきており、『ツイッターはやっていないので注意して下さい』とブログでしか訴えることが出来ない現状に困惑を隠せないようです。
ソーシャルメディアや新しいITツールによって、ウェブ上でのコミュニケーションが盛んな現代。多くのメリットがあるコミュニケーションツールではあるものの、これらの問題を防止、また抑制するためにも、このようなウェブ中心のライフスタイルを送るギャル世代の声に応えるような配慮が今後さらに必要になっていくのではないかと感じでいます。
『何かあったら110番』といったように『何かあったら28(ツーホー)』などといった、ユーザーそれぞれが一目で分かるようなボタンやシステムが構築されれば、このようななりすまし行為も目立たなくなるのかもしれませんね。
GRP編集長・まぁ~さ