吉本隆明ファンが「猫好き」に嫉妬する本? 最晩年に語った愛猫の死・老いの境地……

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「詩うような語り口がよく再現されている」

   また、吉本氏(87歳で死去)は老いに関して、「年くったからカンも鈍くなった」と思っていると、「お年寄りをまちがえるよ」ということがわかってきた気がすると明かす。

「あるところでは若いときには全然なかったことを考えてるんだけど、それを言わないだけ」「思ってるんだけど、やらないだけ」

   吉本氏はこの最晩年の本で、何を「言わない」で、何を言ったのか。

   長女で漫画家のハルノ宵子さんも巻末に一文を寄せており、「(文章は)あの頃の父の夢の中のような、詩うような語り口がよく再現されている」と指摘している。

   2013年3月13日、発売された。1260円。

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