届いていますか?被災地の声 復興にかける「人々の苦闘」を読む

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

被災地に鳴り響く生徒らの復興太鼓

『たくましく生きよ。 響け! 復興輪太鼓 石巻・雄勝中の387日』
『たくましく生きよ。 響け! 復興輪太鼓 石巻・雄勝中の387日』

   『たくましく生きよ。 響け! 復興輪太鼓 石巻・雄勝中の387日』

   東日本大震災は容赦なく教育の現場を襲った。校舎を、家を、家族を失った子どもたちに、教師は何をしてやれるのか。ワニ・プラスの『たくましく生きよ。 響け! 復興輪太鼓 石巻・雄勝中の387日』(著・佐藤淳一、1470円)は、宮城県石巻市立雄勝中学校の再生に取り組んだ校長の記録である。

   生徒らに誇りと自信を取り戻してやりたい。そこで考えついたのが、地域に伝わる伝統芸能「伊達の黒船太鼓」だった。流された和太鼓の代わりに古タイヤを使って和太鼓ならぬ輪太鼓をつくり、授業に取り入れた。復興を願って輪太鼓を打ち鳴らす、生徒らのひたむきな姿が感動を呼び、ついにはドイツ公演に結びついた。教えの基本にあるのが「たくましく生きよ」。震災に立ち向かった激動の387日――。

姉妹サイト