届いていますか?被災地の声 復興にかける「人々の苦闘」を読む

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   おととしの3月11日、あなたはどこで何をしていただろうか。未曾有の大災害となった東日本大震災から2年になる。風化という言葉も聞かれるなか、被災地では過酷な条件の下、復興へ向けて懸命の取り組みが続く。その一端を伝えるドキュメントを紹介したい。

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鉄道マンらはその時、不眠不休で…

『さんてつ 日本鉄道旅行地図帳 三陸鉄道 大震災の記録』
『さんてつ 日本鉄道旅行地図帳 三陸鉄道 大震災の記録』

   『さんてつ 日本鉄道旅行地図帳 三陸鉄道 大震災の記録』

   岩手県の海岸線を走る三陸鉄道は、東日本大震災で線路はもちろん鉄橋や駅舎などに甚大な被害を受けた。しかし、非常の時だからこそ、地元の足を止めるわけにはいかなかった。不眠不休で復旧に当たり、5日後には一部区間で運行を再開させたのだ。新潮社のコミック『さんてつ 日本鉄道旅行地図帳 三陸鉄道 大震災の記録』(著・吉本浩二、580円)は、鉄道マンたちの奮闘を描いたドキュメンタリー漫画だ。

   三陸鉄道は「三鉄(さんてつ)」の愛称で親しまれているローカル線で、2つある路線のうち北リアス線は復旧が進んでいるが、南リアス線は今年(2013年)4月、ようやく部分再開にこぎつける。全線再開は2014年4月の予定だ。鉄道関係者はもちろん、地域の人たちにも取材し、復旧にかける被災地の姿を伝える。

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