もう寝なければいけない時間なのに眠れない――海外旅行による時差ぼけに限らず、「体内時計」がズレてしまうと、なかなか元に戻らない。「ちゃんと寝てちゃんと起きる」生活を取り戻すのは大変だ。「日中、太陽光を十分浴びれば良い」そうだが、仕事などで室内にいることが多い人にとっては難しい。
このほど、室内でも「緑の光」の力で体内時計を調整できるというゴーグル型デバイスが国内にお目見えした。ウェザリー・ジャパン(東京・新宿区)が販売を始めた「リタイマー/Re-Timer」で、フリンダース大学(オーストラリア)の「ライトセラピー」専門家チームの研究結果に基づいて開発された。
ゴーグルみたいな「リタイマー」
「リタイマー」には、明るさや色を調整した4つのLEDが本体に内蔵されている。ゴーグル型の本体を顔に着けると、目の下あたりに緑色の光が照射され、「ホルモン分泌に働きかけ、体内時計を調整」するという。テレビやパソコンの画面を見ながら使うことができ、メガネの上からでも着けられる。
起床時間を早めたい場合は、毎朝20分~50分着用する。個人差はあるが2週間程度使うと、1~3時間は「起床時間が早まる」。ゴーグルのようにつけるだけだから、朝の忙しい時間でも気軽に使用できる。また、夜の早い時間帯に眠くなり、起床の時間が早すぎる場合は、着用時間帯を夕方にすることで、「起床時間が遅くなる」としている。時差ぼけ以外にも、生活改善をしたい人や、新しい生活へのスタートをスムーズに切りたい人からもニーズがありそうだ。
サイズは、幅194×高さ64×奥行き97ミリ(折りたたみ状態)。重さは74.5グラム。USBケーブルによる充電式で、1回の充電につき4時間稼動する。
価格は2万9400円。2013年3月1日に発売された。