手作りスイーツ大評判、秋田市の3高校生大喜び 「17歳の6次産業化プロジェクト」

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   秋田市内の3高校の生徒による「17歳の6次産業化プロジェクト」で開発されたオリジナルスイーツやパンが、コンビニエンスストア・ファミリーマートの東北各県と新潟県の計約690店で好評だ。すでに「とまろあ(トマトババロア)」など3品が店頭に並び、近く「ずんちゃ(ずんだ餡&かぼちゃ餡)」「混ぜて食べる 米チュチュ!(米粉入りリンゴゼリー)」も発売される。

高校生にとっては「生きた授業」

初のプロジェクト商品「とまろあ」
初のプロジェクト商品「とまろあ」

   6次産業化とは、農産物などの1次産品をそのまま売るのではなく、生産(1次)・加工(2次)・販売(3次)を一体化させて付加価値を高めていこうとする試み。秋田市の肝いりで2012年度スタートした「17歳の6次産業化プロジェクト」には秋田県立金足農業高校、秋田市立秋田商業高校、秋田県立秋田工業高校の3校が参加している。

   同プロジェクトにはファミリーマートも加わり、高校生が開発したスイーツ作品をもとに商品化。13年2月19日に第1弾として発売した「とまろあ」(200円)は、「見た目もかわいいし、トマトが苦手な人も大丈夫」と好評で、3月5日からは「枝豆こまちパン」「まめだるま」の売り出しも始まった。

   高校生のアイデアが詰まった甘味やパンの発売を心待ちにするファンも多く、3月12日には「ずんちゃ」、同26日からは「米チュチュ」も発売される。

   ファミリーマートによると、「17歳の6次産業化プロジェクト」が送り出すスイーツへの関心は高く、各地の消費者の反応も「非常に良い」という。

   同社の担当者は「高校生にとって、自分たちが発案した製品が店頭に並び、その反応がリアルに分かるというのは『生きた授業』ではないかと思います。新年度も地域の方々と一緒に商品開発を進めていきたい」と手ごたえを語る。

   金足農業高校の担当教諭は「秋田産の農産物を調査し、その加工法について熱心にアイデアを出し合ってました。友達から『おいしかった』と言われて子供たちも喜んでいます」と話している。

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