「3・11」に生かされなかった「阪神の教訓」 元海上自衛隊海将が語る「リーダー論」

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   東日本大震災の発生から2年が経とうとしている。インターネットで配信している読書情報番組「J-CAST THE FRIDAY」では2013年3月8日、東日本大震災で生かされなかった阪神・淡路大震災の教訓などについて、元海上自衛隊海将で、阪神大震災時の現場指揮官も務めた仲摩徹彌さんをゲストに迎えて話を聞く。

阪神大震災のときから指摘されていた問題の数々

『危機突破リーダー』(仲摩徹彌著、草思社)
『危機突破リーダー』(仲摩徹彌著、草思社)

   仲摩さんは海上自衛隊で34年間を過ごし、対潜水艦哨戒機パイロットなど現場勤務を長く務めた。阪神・淡路大震災(1995年)が発生した当時は、神戸にある阪神基地隊司令をしており、現場の指揮官として救護活動を行った。その指揮官ぶりは、関西実業界などから高く評価され、退官後に阪急シグマコーポレーション社長となるきっかけにもなった。その後、経営破たんした第一ホテルの再建に尽力した。現在は、学校法人二松学舎の理事を務める。

   2013年2月に発売された書籍『危機突破リーダー』(草思社、1680円)で仲摩さんは、阪神大震災で得られた教訓が、なぜ東日本大震災で生かされなかったかを分析している。非常時に備えて、普段から部隊の格下・格上を組み替えて部隊運用する訓練をしていなかったため、東日本大震災で現場は混乱してしまった。また、瓦礫についても法律上、持ち主の了解がないと処分できないため、救援作業が遅れたとしている。これらの問題は阪神大震災のときから指摘されていたことだという。

   3月8日の生放送では、非常時のリーダーのあり方や、危機にそなえて普段からどう組織をつくるかなどについても聞く。

   番組はUSTREAM(ユーストリーム)ニコニコ生放送で、昼12時半から同時配信する。昼12時半から。アーカイブあり。

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