【書評ウォッチ】インド版「巨人の星」リメイク秘話 文化の違いをどう超えたか

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アニメは時代と国境を越える

   アイデアと奇策を重ねて、2012年12月からリメイク版アニメがインドでスタート。本は第一話放送までの試行錯誤を記録した。

   プロジェクトは一種の見切り発車だったらしいが、現代インドの雰囲気が日本の高度成長期と似ている追い風もあって、今では異文化交流の優等生扱いされるほどだ。「文化の違いを一つ一つ噛み砕き、置き換えていくその作業はスリリング」と評価する星野さんは、思いきりギトギトの日本流でもよかったのかもしれない」とチクリ、注文も忘れない。

   アニメ制作に関しては、『世界の子供たちに夢を』(但馬オサム著、メディアックス)が日経新聞に小さく載った。「マッハGoGoGo」「ハクション大魔王」を生み出したタツノコプロの創始者、吉田竜夫さんの評伝だ。人気のタツノコアニメ誕生までを関係者の証言で描き出すドキュメンタリー。アニメは時代と国境を越えて、人の心をときめかす。

(ジャーナリスト 高橋俊一)

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