外国人の目通した「3・11」 「大震災と日本人」どう描かれたか

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シャネル日本社長が描く震災の物語

『波 蒼佑、17歳のあの日からの物語』
『波 蒼佑、17歳のあの日からの物語』

   『波 蒼佑、17歳のあの日からの物語』

   著者はシャネル日本法人社長、在日約40年の親日家だ。ビジネスマンでありながら、作家というもうひとつの顔を持つ。集英社からの『波 蒼佑、17歳のあの日からの物語』(著・リシャール・コラス、訳・松本百合子、1890円)は、被災地の宮城県気仙沼市を舞台にした長編小説だ。

   主人公の蒼佑は高校2年生。初恋に胸ときめかして迎えた3月11日の誕生日、経験したこともない激しい揺れに襲われ人生のすべてを失う。途方に暮れる彼の前に見知らぬ青年が現れる――。ふたりの若者を通して被災地や日本の現状が描かれる。震災直後から社内のチームと共に続けている被災者のためのメーキャップのボランティア体験が作品に厚みを与えている。

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