日本の全国各地には「○○牛」と題したご当地ブランドの牛が数多くいるが、そんななかでも、少々気になる牛がいた。山梨県の「甲府ワインビーフ」(小林牧場)である。
「父」は黒毛和牛、「母」は乳牛
このワインビーフとは、牛肉のワイン漬――などではない。牛に与えるエサが「ワイン」というところが特徴だ。正確には、山梨名産のワインを搾ったあとのブドウ粕をエサに混ぜている。するとブドウのポリフェノール効果のおかげか、肉質が向上するということだ。
牛の種別で言うと、ワインビーフは黒毛和牛の父と乳牛(ホルスタイン)の母の子である交雑種(交雑牛)となっている。和牛の肉質と乳牛の育ちのよさを受け継いでいて、お値段は抑えめなのが特徴だ。スーパーなどで売っているちょっと良さそうな「国産牛」には交雑牛も多い。
今回はお取り寄せサイト「47CLUB」から、ワインビーフの「すき焼きセット」(3500円、送料込:もも肉250グラム、肩ロース肉250グラム)を購入してみた。期間限定のサービスとのことで、特製のわりしたも付属していた。
くどさなく、赤身のうまさしっかり
届いた肉を見てみると、肩ロースは大判1枚ずつ、ももはスライス4枚ずつ、丁寧にラップされていて、はがすのも容易だった。配送は冷蔵便のため、賞味期限は数日と短い。
さっそくすき焼きにしてみたところ、ももと肩ロースは脂の入り具合は対照的だが、どちらも肉にくどさも臭みもなく、わりしたの濃さに負けない赤身のうまさがしっかりと感じられた。
ワインビーフの肉そのものにワインが含まれているのではもちろんないのだが、とにかくおいしいエサを食べて健康に育てられたビーフを食しているのだなあという気分には酔えたものであった。
商品名:甲州ワインビーフ「すき焼きセット」
製造:小林牧場
サイズ:もも肉250グラム、肩ロース肉250グラム
価格:3500円