青天のへきれきとはこのことだ。ロシアのウラル地方に隕石(彗星説も)が落下、1000人を超える大勢の人が負傷し、建物にも甚大な被害が出た。宇宙のどこから、なにゆえの襲来なのか。東京に落ちてくることはないのか。杞憂という言葉があるが、そんな心配をしたくなる。宇宙はまだまだ謎に満ちている。
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最前線の「宇宙生物学」
『生命は、宇宙のどこで生まれたのか』
われわれ人類を含む生命はいつ、どこで生まれたのか。そもそも、生命とは何か。地球以外にも生命は存在するのか。誰しも一度は抱く疑問だが、こうした疑問に関する興味深い現象が最近次々に明らかになってきて、宇宙と生命についての新しい学問が注目されている。「アストロバイオロジー」、直訳すれば「宇宙生物学」。祥伝社新書の『生命は、宇宙のどこで生まれたのか』(著・福江翼、819円)は、この「宇宙生物学」の成果をわかりやすく解説した入門書だ。
わかりやすいといっても「なぜ地球の生命はすべて『左手型アミノ酸』でできているのか」などといわれると、文系の人間は、ついひるんでしまいがちだが、専門家でなくても最後まで読めるよう専門用語をなるべく使わないなど配慮と工夫がなされている。