BlackBerry(ブラックベリー)の「日本撤退」報道に、愛好者たちががっくりうなだれている。
日本ではNTTドコモが2006年から法人向けに、08年には個人向けに展開していた。かつてはスマートフォン新時代の旗手として注目を集め、国内発売当初は、ほぼ同時期に投入されたiPhone(アイフォーン)の「ライバル」として、何かと比較される存在だった。
5年前はiPhoneのライバルだった
2008年7月のJ-CASTモノウォッチの記事「『ブラックベリー』個人向けにも販売 本当の狙いは?」では、ドコモのブラックベリー発売は、ソフトバンクのアイフォーンに対抗するためではないか、という当時の見方を紹介している。記事の中ではドコモの広報担当者も、
「スマートフォンというくくりでは同じだが、ブラックベリーの方がよりビジネスユース向けになるのではないか」
とコメントしており、自信を感じさせていた。
それから5年、コムスコアの調査によればブラックベリーの国内シェアはシンビアンなど他社と合わせて0.4%まで低迷している(2012年6月時点)。こうした中で日経新聞は2013年2月8日付朝刊で、ブラックベリーが日本市場から撤退する意向を固めたと報じ、カナダのブラックベリー社も複数のメディアに対し、事実上の「当面の撤退」を認めた。
「ポチポチ入力できるのが好きだったのに」
この決定に、ブラックベリー愛好者たちは落胆を隠せない様子だ。
「ショックなニュース。ポチポチ入力できるのが好きだったのに…」
「かっこいい端末だったんだけどなぁ」
「BlackBerryとNokiaは机に置くだけで『なにそれー?』って話題づくりになるケータイだったんですよ(過去形)」
また一時はスマホ界の「先駆け」として一世を風靡(ふうび)しただけに、寂しさを感じる人も少なくない。
「Blackberry使ってる女性ってカッコ良いよなあ。あれも過去のものになってしまうのか」
「あの素晴らしいキーボード技術が失われていくのは人類の損失」