「当時を知る資料としては本当に貴重なんです」
文化庁に問い合わせたところ、そもそも今回のラインアップはデジタルデータのアクセス数や、国会図書館内での閲覧実績などを重視して絞り込んだもので、異例の「人気」を獲得した「エロエロ草紙」は、異論はあったものの、やはり外せないという結論にいたったそうだ。
何より、同書は戦前の検閲・発禁事情、そして社会風俗を知る上では極めて重要な資料でもある。文化庁の担当者も、記者に「エロエロ草紙ばかりが注目されるような記事にしないでいただければ……」と苦笑しつつ、「エロエロ草紙」が同事業に関心を持ってもらうための「呼び水」になってほしい、との期待も明かした。
配信は2013年2月1日(一部は2月8日)~3月3日の期間限定。いずれも無料。