思わず「そうそう、わかるわかる」 「むかつくぐらいの天才」が放つイラストエッセイ

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   週刊文春の土屋賢二氏連載コラム「ツチヤの口車」のイラストでもおなじみの人気イラストレーター・ヨシタケシンスケ氏。このほど講談社から、ヨシタケシンスケ氏のイラストエッセイ新刊本『せまいぞドキドキ』『結局できずじまい』が、同日発売された。エッセイ風の作品は今回が初めて。

   「曲者感」がプンプンと漂ってくるタイトルのとおり、2作とも、なんともゆる~いテースト。ヨシタケ氏によると、『せまいぞドキドキ』は、この世に散らばる「せまい所」をあれこれ取り上げ、せまい了見と想像力で「せまい所」のすばらしさをうたいあげた、渾身の作品とのこと。

著者ホームページに作品の一部公開

『せまいぞドキドキ』
『せまいぞドキドキ』

   『結局できずじまい』は、ヨシタケ氏が個人的に「できない」と思っていることをあれこれ取り上げ、できない理由を考察し、ひとつひとつ苦手を克服していくつもりが、結局できずじまいに終わる、というタイトル通りの、ポジティブなのかネガティブなのかわからない作品。

   ベストセラー作家 海堂尊さんに「ヨシタケさんはむかつくぐらいの天才ですよ!」と言わしめるほどの才能を持つヨシタケさん。本作も、電車の中で読むと、思わずニヤニヤ、クスクスとなってしまうから要注意。満員電車の中や厳粛さが求められるセレモニーの前に読むことはお薦めしない。

   ヨシタケ氏のホームページには作品の一部が公開されている。いずれも「そうそう、わかるわかる」と膝を打つエピソードばかりだ。ストレスフルなご時世、一息つきたくなったら、ぜひ手にとっていただきたい2冊だ。2013年1月16日から発売中。

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