全国コンクール金賞の高級米 「山形産」はコシと粘りが極上

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   「おいしいコメ」についてちょっと考えてみると、近年、事態は少々混乱しているようだ。一昔前ならば、おいしいコメとして知られるブランドや産地はわりと限られていた。しかし、各地で品種改良が進む今や、おいしいコメが続々と誕生。かつては無名だった地域のコメが全国トップクラスの評価を得るようになった。

化学肥料を大幅に減らした特別栽培米

おいしさ折り紙つきの「極献上」コシヒカリ
おいしさ折り紙つきの「極献上」コシヒカリ

   これは見方を変えると、コメの品種と産地による違いが以前ほどではなくなってきているということかもしれない。そういう今時、おいしいコメにこだわるとしたら、品種・産地に加えて、「誰」が作ったコメかという点にも注目したい。いくらすぐれた品種でも、作るのは人なのだ。

   安全・安心でおいしい米作りに情熱を傾け、高い評価を受けている生産者は全国各地に見いだせるが、今回は東京・銀座にある山形県のアンテナショップ「おいしい山形プラザ」で買ったこだわりのお米を取り上げたい。上和田有機米生産組合の「極献上」(2キロ、2000円)だ。同組合は、米沢市に近い高畠町和田地区で20年以上、有機米の栽培に取り組んでいて、お米の味を競う全国コンクールで何度も金賞を受賞するなど、おいしさも折り紙つきだ。

   今回購入した「極献上」は、品種はコシヒカリで、農薬、化学肥料を通常より大幅に減らした特別栽培米となっている。なお「極献上」(きわみけんじょう)という名称は、同コンクールの受賞者が冠することのできるブランドということだ。

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