消費をリードする仕事とは
ほかには『職業、コピーライター』(小野田隆雄著、バジリコ)が朝日新聞に。短いフレーズをひねり出して、人を消費へとつき動かす。最先端をいく、人気の仕事だ。その駆け出し時代からのエピソードを記録した。
40年前、大学を卒業したばかりの青年が化粧品メーカーに入社して、宣伝部で命じられた初仕事は、なんと女性の生理用品。やっとできたのが「その日は雨でも、わたしは爽やか」だった。これを機に、著者は「女性専科」のコピーライターの道を歩み始める。
消費をいかにリードするか。「鋭い感受性が問われる」「何より言葉の魅力を心得ることなのではないか」と、評者の作家・楊逸さん。若者たちへの指針になるだろうか。
『世界しあわせ紀行』(エリック・ワイナー著、早川書房)を東京新聞が。スイス、ブータン、カタール、アイスランドの「それぞれのしあわせのかたち」を訪ね歩いた著者は、東京暮らしも経験したジャーナリスト。評者はドイツ文学者の池内紀さんだ。
(ジャーナリスト 高橋俊一)
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