アマゾン「AutoRip」衝撃! CD買えば無料でmp3がクラウドに

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   アマゾンが米国時間2013年1月10日発表した「AutoRip(オートリップ)」サービスは、アマゾンでCDを購入すれば無料でmp3データを入手できる、というものだ。CDをいちいち取り込む手間が省けるのはもちろんのこと、データはクラウド上に自動的に保存されるため、場所や端末を選ばずどこからでも購入した音楽を楽しむことができる。

   米国ではすでに「クラウド音楽」サービス競争が激化している。アマゾンはその巨大な販売力を生かし、ユーザーの囲い込みを計る。

これまで購入したCDもすべて対象

米国でスタートしたアマゾンの「AutoRip」サービス
米国でスタートしたアマゾンの「AutoRip」サービス

   注目すべきなのは、今後購入するものだけでなく、アマゾンがCD販売に乗り出した1998年から現在まで、これまでに買ったCDもすべて対象になる点だ。アマゾンで買い物を多くした人ほど、オートリップの恩恵を受けることになる。現時点では対応CDは5万タイトル前後に留まるものの、今後拡大の予定だという。

   アマゾンでは独自のクラウド音楽サービスとして、「Amazon Cloud Player(アマゾン・クラウド・プレイヤー)」を提供中だ(日本では12年11月開始)。クラウド音楽サービスは日本ではまだ立ち遅れた分野だが、米国ではアップルが「iTunes Match」、グーグルも「Google Play Music」など類似サービスを提供しており、競争が激しさを増している。

   アマゾンには「CDとクラウドデータの『セット』販売」というアップル、グーグルに真似のできないサービスを持ち込むことで、両社に差をつける狙いがあると見られる。

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