ノーベル賞学者も後押し
米国では紙幣の発行は中央銀行である連邦準備制度の管轄下にあるが、記念硬貨に使われる「プラチナ硬貨」なら、財務長官が自由に額面を設定することができる。その気になれば「1兆ドル」というとんでもない額の硬貨を作ることも不可能ではない。この1兆ドル硬貨を2枚ほど作れば、ひとまず年の歳出の半分近くをまかなえる――というそろばん勘定だ。
ノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマン氏がニューヨーク・タイムズのウェブ版で2012年1月7日、この意見を支持したのを始め、ワシントン・ポストやNBCといった大手メディアもこの論を取り上げている。
日本のネットユーザーからも、「お釣りに困るだろ」「防犯大丈夫?」と、「1兆円ドル硬貨」のインパクトに驚く声が多く寄せられている。