蛍光色に光る繭の展示や、繭から糸を引き出す体験会もある「純国産《宝絹takaraginu》展」が、東京で開かれる。海外への生産移転などにより国内絹産業が危機的状況を迎えるなか、純国産絹製品の魅力を知ってもらおうと、2013年1月14・15の2日間、銀座三越9階銀座テラスで開かれる。主催は、蚕糸・絹業提携グループ全国連絡協議会。
繭から糸を取り出す作業に挑戦できる
全国57の提携グループが作った製品が用意され、繭の新しい品種づくりから始めた希少な反物、小物類などが会場にならぶ。日本の繭を展示するコーナーには、「小石丸」などの伝統的な品種に加え、糸の太さや色に特徴のある繭が登場する。蛍光色の繭には遺伝子組み換え技術が用いられており、サンゴなどが持つ蛍光タンパク質の遺伝子を組み込むことで、光を当てると緑や赤に発色する繭を誕生させた。
また、参加型のワークショップも開かれる。小正月の繭玉飾りや、繭を使った動物ストラップ、シルクの「組紐ブレスレット」を、先生役の担当者から教わりながら作れるほか、繭から糸を取り出す体験もできる。スクリーンに触れると映像が変化する「インタラクティブ映像」を用いた「純国産《宝絹》~奇跡の糸ができるまで~」では、蚕が絹糸になるまでの過程を分かりやすく紹介する。
入場は無料。