【バンコク発】ハイソなタイ人家族連れで賑わう 「ジムトンプソン・ファーム」限定ツアーへGO!

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   タイの高級シルクブランドとして名高いジムトンプソン。絹の材料となる蚕の生産とそのエサとなる桑栽培の拠点として1988年にナコーンラーチャシーマーに造られたのが「ジムトンプソン・ファーム」です。

   2001年からは、製品の製造過程と共に美しい農園風景や見頃をむかえる花々、イサーン地方の伝統文化などが体験できる「ジムトンプソン・ファーム・ツアー」を開催。毎年12月中旬から1月の中旬(今シーズンは12月15日~1月13日)までの約1か月限定の人気ツアーとして定着しています。

大人も子供も楽しめるエコツアー!

大きな「カボチャ」が入り口のサイン
大きな「カボチャ」が入り口のサイン 園内はカートに乗って移動。清々しい景色が楽しめる
 園内はカートに乗って移動。清々しい景色が楽しめる

   バンコクから東北へ車で約4時間、イサーンの玄関口ナコーンラーチャシーマー(コラート)に位置する「ジムトンプソン・ファーム」。手前には大自然が広がるカオヤイ国立公園や新緯度帯ワインで注目されつつあるタイのワイナリー、高級リゾートホテル、美味しいステーキやアイスクリームで有名なチョクチャイ・ファームなどがあり、例えるなら軽井沢と言った感じでしょうか。

   「Jim Thompson Farm」と書いてある看板に従い道を抜け、大きなカボチャのオブジェが見えたらそこが入口。広い園内は、ガイド付き(タイ語)のカートで廻ることができます。

   絹の製作過程の見学やイサーン文化の紹介など、楽しく学べる仕組みになっており、連日ハイソなタイ人の家族連れで賑わっています。

タイの伝統文化とタイシルクの製作過程を紹介

目の前でタイシルクができる行程を楽しめる
目の前でタイシルクができる行程を楽しめる フードコートでのんびりと
フードコートでのんびりと

   農園内は主に5つのエリアに分かれています。

   (1)コスモスとヒマワリが見頃を迎える花畑

   タイのひまわりは、日本のものよりも背が低いのですが、それもまたカワイイ。

   (2)小さいものから大きなものまで揃うカボチャ畑

   この地方はカボチャが有名。

   (3)イサーンの伝統文化を伝えるイサーン・ビレッジ

   失われつつあるイサーン建築家屋の保存のほか、レストランや野外フードコートなどがあります。文化保存を目的に、年々拡大しているエリア。

   (4)タイシルクの製作過程を紹介

   絹を作るためのカイコの飼育や染色、織物の過程を紹介することで、ジムトンプソン製品の素晴らしさ、伝統技術を伝えています。

   (5)物品販売コーナー

   農園内で作られた作物を購入できるほか、ジムトンプソンのセールコーナー、ジムトンプソン・ファーム限定グッズなどを販売。

   タイを代表するタイシルクのブランドだけに、自社の布を効果的に使っての見せ方が一流。どこを見ても絵になる風景が広がっています。また、タイシルクのできる過程を蚕の養殖から再現したり、地元イサーンの文化保存と文化の伝承を担ったりと、企業が行うべき社会的な役割も果たしています。

   バンコクからの日帰り旅行としてお勧めの農園。これを見たら、お土産でもらって家に眠っているジムトンプソンの商品も、ちょっと違った印象を受けるかもしれませんよ。

美濃羽佐智子


【プロフィル】
美濃羽佐智子(みのわ・さちこ)
出版社の編集を経てフリーの編集・ライターに。旅・フード・ファッションをフィールドに活動。現在はタイと日本を往復しながら、タイの面白いこと、美味しいことをさまざまなメディアに寄稿中。

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