【書評ウォッチ】生き方・働き方論めだった2012年 街や地域への関心も

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沈滞する街と地域の打開策は

『空き家急増の真実』(米山秀隆著、日経新聞出版社)
『空き家急増の真実』(米山秀隆著、日経新聞出版社)

   社会の変化は、誰もが見えるところでも確実に進行した。『空き家急増の真実』(米山秀隆著、日経新聞出版社、7月15日読売)が深刻化する実態を告発。マンションでも管理組合の機能低下が。地方に行けば、耕作放棄地。カビだらけの現状をどうするか。

   『商店街はなぜ滅びるのか』(新雅史著、光文社新書、6月24日朝日)は、全国に広がるシャッター通り、街の専門店と大型店との確執、世襲経営の破たんをついた一冊だ。

   『都市と消費とディズニーの夢』(速水健朗著、角川oneテーマ21、10月21日毎日)や『コミュニティが顧客を連れてくる』(久繁哲之介著、商業界、12月2日日経)は、変化に対応する試行錯誤。沈滞ムードの打開策は、こうしたビジネス面からだけでなく、これからもっと多彩に練られないといけない。

   混沌と混迷の時代。あらゆる分野を対象にした本の世界に限りはない。新しい一年も、各紙読書面が充実すれば、明日への指標がきっと生まれるはずだ。

(ジャーナリスト 高橋俊一)

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