2012年デジタル業界の「ネット注目度対決」は、iPad mini(アイパッド・ミニ)とKindle(キンドル)が僅差で競り合う結果となった。
小型タブレットや電子書籍、OSなど、2012年、特に下半期はデジタル系の新製品・サービス登場が相次いだ。J-CASTモノウォッチでは各キーワードの検索回数やTwitterでのつぶやき回数などからその注目度を比較した。
Nexus 7も年末にかけ躍進
2012年11月2日発売のiPad miniは、アップルが満を持して送り出した初の小型タブレットということで、さすがに注目の高さが目立った。Googleでの検索回数の増減を示すGoogleトレンドのデータでは、ほぼ同時に日本上陸が発表されたKindle(キンドル)、9月日本発売されたNexus(ネクサス)7などを上回る検索回数を記録している。
一方「黒船来航」と話題を呼んだキンドルも、専用端末「Kindle Paperwhite」「Kindle Fire HD」発売で尻上がりに注目度を挙げ、特に12月に入ってはiPad miniを超える注目を集めている。Twitter(ツイッター)でのここ1か月のつぶやき回数も、「iPad mini」17万9000件に対し、「Kindle」は22万7000件に達した(ウェブサイト「TOPSY」の検索結果から)。端末とサービスという違いもあり単純比較はできないが、キンドルへのユーザーの期待の高さを感じさせる。
1万9800円という価格が衝撃を与えたネクサス7も年末にかけ人気を伸ばしており、アイパッド・ミニをかわす勢いだ。2013年にはさらなる廉価版投入も海外メディアで噂されており、引き続き小型タブレット市場の台風の目となると見られる。楽天・kobo(コボ)は7月の発売当初はかなり話題となったが、その後は伸び悩んだ。