冬休みに入り受験を控えた学生にとっては、わずかな時間も無駄にできない時期に突入した。もし体調を崩してしまえば勉強時間が削られるだけでなく、受験本番にも影響が及ぶ可能性がある。受験生本人はもちろん、それを支える親にとっても重要な問題だ。
では受験生の親は、子どもの体調管理のためにどのような対策をするのだろうか。日本能率協会総合研究所(東京・港区)は、受験を控えた子どもの体調管理についてのアンケート調査を実施した。調査は中学、高校、大学受験を控える子どもを持つ親1000人を対象に、インターネットで2012年11月15日~22日に行われた。
体調管理と食事による対策
保護者に子どもの体調管理対策の方法を質問すると(複数回答、以下同)、「うがい・手洗いの徹底」(56.5%)、「規則正しい生活と十分な睡眠」(51.2%)、「予防ワクチン接種」(51.0%)、「食事の栄養バランス」(50.1%)の順となった。
かぜやインフルエンザ対策に利用したいものとして、マスクやハンドソープなどが挙がったほか、「免疫力を向上させる食品」も上位に来ており、食事でも対策しようという意識がうかがえる。中でも、「ヨーグルト・乳酸菌飲料」(67.8%)、「緑茶」(31.4%)、「バナナ」(30.0%)が、特に関心をもたれているようだ。もっとも割合が多かった「ヨーグルト・乳酸菌飲料」と答えた人に理由を質問すると、「手軽・とりやすい」、「健康・からだによい」、「話題になった」などの回答があった。
具体的にはインフルエンザなどの対策として「明治ヨーグルトR-1」を子どもに食べさせたいという回答が40.5%と最も多く、次いで「明治ブルガリアヨーグルト」(33.8%)、「ヤクルト」(25.9%)と続いた。
最多だった、「1073R-1乳酸菌」を使用している「明治ヨーグルトR-1」は、「インフルエンザ予防になるのでは」と2011年から話題となっている。2010年9月から11年3月にかけて、佐賀県有田町で自治体の健康増進活動の一環として、町内の小中学生約2000人が一定期間に「明治ヨーグルトR-1」を飲用したところ、隣接地域と比べてインフルエンザの感染率が激減するという結果が出たと報じられ、需要が急増した。