「第16回文化庁メディア芸術祭・エンターテインメント部門審査委員会推薦作品に本紙『虚構新聞』が選ばれました。これも日ごろご愛読くださる読者のみなさまのおかげです。ありがとうございます!」
時事ネタを扱ったジョークニュースを配信しているウェブサイト「虚構新聞」が2012年12月13日、Twitter(ツイッター)でこんな発表をした。ところが、日ごろの活動が活動だけに、「ほんと?」「虚構新聞だからなー」などと、ネットユーザーたちは今ひとつ本気にしていなかった。
ネットユーザー半信半疑、でも本当です
ところが、これは本当だった。文化庁メディア芸術祭の公式サイトを見ると、確かにエンターテイメント部門の「審査委員会推薦作品」の中に、「虚構新聞」がしっかりと名を連ねている。
虚構新聞では19日、さらに重ねて「本紙『虚構新聞』が文化庁メディア芸術祭で受賞」との記事を、「これは本当のニュースです」のただし書き付きで公開した。記事の中では、
「まさかの事態にネット上では『また虚構か』との声が多く聞かれている」
と自虐気味の一言も。さすがにここにいたってようやく読者たちも「虚構」ではなかったと気づいた様子で、
「マジだったのかよ!」
「はいはい虚構きょこ…あっれぇ~っ?!」
「これ、ほんとなんだ!?」
と、約1週間遅れで驚きと祝福の声が広がった。
虚構新聞では、2013年2月13~24日に国立新美術館で開催される受賞作品展にも出品を行う予定だという。