野田佳彦氏の後任を決める民主党代表選が2012年12月25日、実施される。海江田万里・元経済産業相が立候補を表明したほか、数人の立候補・擁立が取りざたされている。
名前が挙がっている議員らは、どんな考えの持ち主なのか。 「BOOKウォッチ」を展開するJ-CASTモノウォッチ編集部では、関係議員の直近著書を集めてみた。
事業仕分けものや「来年出版」も
海江田氏は11月、『「海江田ノート」原発との闘争176日の記録』(講談社)を出している。原発対応をめぐる当時の菅直人首相との確執や、参院予算委員会で見せた「男泣き」の真相にも言及している。
当初から立候補に期待する声がある細野豪志・政調会長も8月、原発関連本を出版。『「原発危機500日」の真実に鳥越俊太郎が迫る』(講談社)。鳥越氏との共著の形で、原発事故当時に東電本店内で統合対策本部の事務局長を務めた当人ならではのエピソードを多数紹介している。
また、比較的新しい本では、前原誠司・国家戦略担当相が11月中旬、新潮社から『政権交代の試練 ポピュリズム政治を超えて』を上梓した。主要閣僚や党幹部を歴任した前原氏が、政権交代の功罪を分析し、「大衆迎合を超えた」日本再生への成長戦略を記している。
このほか、蓮舫・前行政刷新担当相が、事業仕分けの中でとりわけ注目を浴びた発言を書名にした『一番じゃなきゃダメですか?』(PHP研究所)を、また岡田克也・副総理も自身のブログに加筆修正した『岡田語り。』(武田ランダムハウスジャパン)を、いずれも2010年に出している。
馬淵澄夫・政調会長代理は、2013年1月に『原発と政治のリアリズム』(新潮新書)を出版予定だ。