高校生が選ぶ理想の「リーダー」ベスト3はスティーブ・ジョブズ、小泉純一郎元首相、坂本龍馬――そんな調査結果を、大学受験予備校「東進ハイスクール」を運営するナガセ(東京・武蔵野市)が2012年12月12日発表した。
「東進」に通う高1~3生徒3535人(うち男子2565人、女子970人)を対象に調査したものだ。現役の日本政治家はいずれもベスト5入りを逃したが、米国からはバラク・オバマ大統領が4位にランクインした。
リーダーに求めるのは「行動力・実行力」
このほか目立つところでは9位に田中角栄、10位に吉田茂と昭和期の宰相が上位に名を連ねたほか、非政治家の現役著名人としては孫正義・ソフトバンク社長が12位に。サッカー日本代表キャプテンの長谷部誠選手も16位に入った。18位のオットー・フォン・ビスマルク、19位のフランクリン・ルーズベルトあたりは、歴史好きの高校生が入れたのだろうか。
一方で日本の現状に対しては、高校生たちの目は厳しい。日本の現リーダーたちに期待することを尋ねると(複数回答)、51.6%が「行動力・実行力」、31.3%が「結果に対する責任をもつこと」と回答した。裏を返せば、今の大人たちのことを、高校生たちは行動力と責任感に欠ける、頼りない相手と見ているともいえる。日本の将来への具体的な不安材料(複数回答)としては「財政破綻」(44.4%)、「景気低迷」(26.6%)、「世界における存在感の低下」(25.8%)が上位を占めた。