スマートフォン・タブレット業界における中国メーカーの躍進が目覚ましい。「粗悪な類似品」「安かろう悪かろう」といったイメージを脱し、安価でありながら高性能な端末が相次いで登場している。
広東省に本拠地を置く新鋭・OPPOも、その一角に名乗りを上げる。2012年12月5日、米国向けに発売すると見られる新型スマホ「Find 5」のスペックを発表したが、その性能と安さが米メディアを驚かせている。
他社携帯より1万円以上安い
同社の旗艦モデルと目されるFind 5は5インチという少し大きめのサイズで、1080×1920ピクセル(441PPI)のフルHDディスプレーを搭載する。5インチというサイズでフルHDを実現した端末は日本でもまだほとんど発売されておらず、「最先端」と評しても過言ではない。「中身」に目を転じても、1.5GHz(ギガヘルツ)クアッドコアCPU(Snapdragon S4 Pro APQ8064)、RAMは2GB(ギガバイト)、容量16GBと、他社の新型端末にひけを取らない。OSはAndroid(アンドロイド)4.1。
そして何より人々を驚かせているのは、SIMロックフリーで499ドル(約4万円)という価格だ。同等の性能を持つHTCの「Droid DNA」が600ドル(約5万円)、またアップルのiPhone(アイフォーン)5が649ドル(5万3000円)でそれぞれSIMフリー版を販売していることを思えばまさに「価格破壊」で、engadget、The Droid Guyなどの米IT系メディアはライバル企業に与える衝撃の大きさを相次いで論じている。
OPPOでは12月12日、その詳細を正式発表する予定だ。国内では現時点でOPPO携帯は発売されていないものの、他の中国メーカーの活躍を見ると、日本上陸もそう遠くはないかもしれない。