スマートフォンより大きく、小型タブレットより小さい――そんな異色のサイズで評判を呼んだGALAXY Note(ギャラクシー・ノート)の後継機種「docomo NEXT series GALAXY Note II SC-02E」は、たぶん読者の皆さんが思っている以上に「面白い」端末だ。
国内では2012年11月16日から発売されたばかりだが、26日時点で世界ではすでに500万台を売り上げている。記者も数日間使ってみて、そのポテンシャルを改めて実感した。
漫画の細かい文字もしっかり読める
スマホがだいたい4インチ前後、小型タブレットが7インチ前後なのに対し、GALAXY Note IIは前機種よりさらに大きい5.5インチというサイズを選んだ。最初は正直なところ「中途半端」という印象もあったが、実際触ってみると、これはまた1つの「ちょうどいい」大きさなのだと感じるに至った。
たとえば、電子書籍だ。今回、話題を呼ぶアマゾン・Kindle(キンドル)のアプリをインストールした。電子書籍については、スマホサイズだと特に漫画は読みにくいという人も多い。しかし、GALAXY Note IIでグルメ漫画『孤独のグルメ』(原作・久住昌之、作画・谷口ジロー)を開いてみると、同作品特有の細かな書き込みもかなり快適に読み進めることができた。また文章主体のタイトルならさらに読み心地は向上する。ちょうど文庫本の感覚に近い。通勤電車などで手軽に読書を楽しむ分には、まさに必要十分といえる。
「マルチウィンドウ」で2アプリ同時OK
もちろんサイズの話だけなら、前機種と変わらない。だがこの「II」が優秀なのは、それを生かすインターフェースの部分だ。特に改良されたタッチペン「Sペン」が良い。通常のタッチペンとしての操作はもちろん、画面の好きな部分をスクラップ感覚で切り出してキャプチャすることができる。通常のコピー&ペースト以上に手軽で、ちょっとしたメモにちょうどいい。メールやソーシャルメディア、各種メモアプリにも送信可能だ。
あとは「マルチウィンドウ」も、このサイズならではの機能だ。画面を上下・左右に分割し、ウェブブラウザと動画、メールと地図など、2つ以上のアプリを同時に利用できる。
まだまだ紹介しきれないポイントは多い。使えば使うほど、新たな側面を発見できそうだ。