カップラーメンのスープを捨てて、「油そば」風にするとおいしい――そんな話が、ネット上では定期的に話題になる。油そば好きの記者としては「そんなに簡単にうまくいくの?」と気になっていたのだが、今回、ネット上で改めてそのレシピが紹介されていたので、実際に試してみることにした。
今回参考にしたのは、2ちゃんねるに2012年11月12日にあるユーザーが投稿した作り方だ。カップ麺(めん)と卵、あとは好みに応じてトッピングをご用意いただきたい。カップ麺は、スープの素が別添えになっていることが必須条件だ。スタンダードな油そばを再現するなら、味はしょうゆ系、麺は太めのものがいいだろう。
スープの素の量を調整するのが重要
「レシピ」を見ていこう。
(1)カップにかやくを入れてお湯を注ぎ、通常通りの時間を待つ。この際、スープの素は入れない。
(2)時間が来たら、お湯を捨てる。この際、お湯を少し残しておくことがコツだ。
(3)スープの素を入れる。上記の書き込みでは、「液体スープ7割、粉末スープ4割」を推奨している。味が濃くなりすぎないように調整しよう。
(4)よく混ぜて、卵を落とす。白身は入れず、黄身だけを使うのがおススメとのことだ。今回は生卵が用意できなかったので、コンビニで買った温泉卵で代用した。
これでできあがりだ。カップ焼きそばを作るのと、手間としてはそれほど変わらない。
ただ正直なところ、見た目は微妙だ。職場でこの「油そば」を抱えて歩いていると、「それ……本当においしいの?」と同僚から首を傾げられてしまった。自分でもいささか半信半疑気味で口に運ぶ。
あっ、意外とおいしい
第一印象は、「思った以上に油そばっぽい」。味や食感、具の感じなど、「専門店の味」とまではいかないが、なかなかしっかりしている。欲を言うと、少し「油」っぽさが足りないか。ラードあたりを入れれば、より「本物」らしい味になるかもしれない。
などと考えているうちに、あっという間に食べ終えてしまった。ぴったり合うトッピングも含め、今後じっくり研究してみたいと思わせる味だった。